ブッダ

科学するブッダ 角川ソフィア文庫

佐々木 閑 著

世界三大宗教の中で、科学の合理性と渡り合えるのは上座部仏教。
著者は高校、大学と理系に進みながら、大学で文学部仏教学科に編入した異色の仏教学者です。

本書は物理学、進化論、数学の解説で3/4を占めています。

内容は最新のものを解説していて、仏教に近づけるためにつまみ食いした科学ではないです。本格的な内容が分かりやすく解説されています。

物理学ではアインシュタイン博士も「神はサイコロを振らない」と反対の立場を取った量子力学について解説されます。すべての物質は原子核と電子からなっていて、その存在は確率でしか表現できないということが述べられます。
当然、絶対神を思考の根本としているキリスト教など西洋の宗教とは相容れません。たとえ最先端の科学者であっても、生まれつき育ってきた環境を否定することに躊躇うことがあり、どうしても頭でわかっていても心が理解できないことがあります。

進化論ではキリスト教との真っ向対決になります。最先鋒のダーウィンは神は不可知であるとして、宗教家との対決を終生行わなかったため、教会組織から排斥されることなく、生き残った進化論です。しかし、研究が進むにつれて次々教義との乖離が激しくなり、現在では聖書を否定する最先鋒として君臨しています。


数学では、無理数や数えられる無限、数えられない無限について語られています。
本来数学は1個、2個と数えられるものだったのに、発見が進むにつれ、どんどん人間の常識からは想像できない世界が広がってくる中で人々が途方にくれる様子が述べられます。


このような、様々な科学の合理的な論理が人々が創り上げてきた宗教を次々と破壊していく現在において、仏教その中でも釈尊が説いた最初期の仏教のみが科学と真っ向対決しても論理的に成り立つことが述べられます。


最初期の仏教は出家者のためであり、ただ平安な気持ちになるHowToのみが述べられています。
このため、絶対神がなくても成り立つ稀有な宗教です。


しかし、一般の人、いわゆる在家では悟りは得られないという冷徹な面もあり、その欠点を補うため、日本に入った大乗仏教が創作されていきます。


日本はお経に書かれた呪文を唱えれば、極楽浄土に行けると説く宗派が多いですが、
最初期の仏教は輪廻転生の性から解き放たれて消えてなくなることに目的が置かれており、
人々が必要とする宗教とは異なる、仏教の特徴が述べられています。



本書は科学と仏教の類似点だけ挙げて、勧誘する新興宗教などへの警鐘もならしており、理系の考え方をする人は、グローバルで様々な宗教の方とわたりあうためには一読しておくと良いと思います。

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「犀の角たち」を読んだ。

少し前にNHKで放映していた、100分de名著「ブッダ 真理のことば」をみた。

中村元先生の「真理のことば」は以前に2度読んでいたので、自分とは別の視点でどう読むのか楽しみにしていた。

この放送の講師を務めていたのが、花園大学の佐々木閑先生。

番組は「真理のことば」には出てこない、エピソードや寓話も盛り込まれて面白かった。

最終回の第4回目の放送で、一転、仏教と科学の近似点を楽しそうに話されていたので、俄然興味が出てきた。

そこで、佐々木閑先生の書籍を読んでみる事にした。

そこで、最初に読み始めたのがこちら

西洋で始まった科学を代表して、物理学、進化論、数学それぞれがキリスト教でいう絶対神がすべて作られた世界から、徐々に科学によって絶対神が否定されていく状況を様々な実例を挙げて解説されていた。

その後、初期仏教の上座仏教の合理的思想と科学の近似点を述べて、

現在日本にある大乗仏教と上座仏教の立ち位置の違いが解説されていた。

科学の解説は、コンパクトにまとめられていて理解しやすかったし、

科学と仏教の根本的な合理的考え方の一致の解説も面白かった。

また大乗仏教と上座仏教の成り立ち、目的の違いの解説も分かりやすかった。

次も佐々木閑先生の書籍を読んでみようと思う。

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「超訳 ブッダの言葉」を読んだ。

イロイロなお経のエッセンスを簡潔な文章で書いてあった。

本家本元の中村元先生の「ブッダのことば」の印象もあちこちに出てきて、

いきなり「ブッダのことば」を読んできついと思ったらこちらから読むといいかも。

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寂聴 般若心経

読んでみた。

公演録ですね。般若心経以外の話も出ていました。

後ろに、般若心経についてのまとめが出ていて、そこだけ読めば、必要な知識は得られました。

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浄土三部経〈下〉観無量寿経・阿弥陀経を読んだ。

浄土教の仏典その2を読んだ。

やはり、極楽浄土へ行く方法が書かれている。

極楽浄土の風景が描かれている。

初期にブッダが説いた、現世で平安に生きる方法とは

ちょっとずれている気がする。

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「浄土三部経〈上〉無量寿経」を読んだ

浄土教の原点浄土三部経(上)を読んだ。

内容は、どれだけあの世が美しいかを繰り返し述べている感じで、

綺麗な世界を説明している文書。

ほとんどがブッダがアーナンダなどの弟子に語る形式で書かれていた。

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尼僧の告白を読んだ

中村元先生の尼僧の告白を読んだ。

ブッダのはなしはとても綺麗な内容だったのに比べて、

仏弟子の告白・尼僧の告白は生々しい。

ちょっとショッキングな内容。

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「仏弟子の告白」を読んだ。

200名を超える仏弟子の詩が残されている。

解脱に至った直接のエピソードがまとめられていて、

考えさせられた。

後半になるにつれ、有名な仏弟子が出てくるので、

面白い。

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「ブッダのことば」を読み終えた

ようやく「ブッダのことば」を読み終えた。

後半に行くにつれ、より悟りを開いた人向けになってきているので、難解だったが、

欲を捨てて、欲が出たらすぐ捨てる。

その繰り返しで、瞑想しているだけで、幸せな気分になれるらしい。

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犀の角のようにただ独り歩め

ようやく「ブッダのことば」を読み始めた。

一度読み始めた時は、難解でよく分からなかったけど、

中村元先生のジュニア向け書物や、もっと簡易な物を読んでいるうちに少しづつ

自信が付いてきたので、再挑戦。

今度は分かるな。

全てのものは常に変りつづけているから、何度読んでもその度に何か発見があるのだろうと思うと、これから読み続けていくのが楽しみ。

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