書籍・雑誌

出家的人生のすすめ

社会的価値観から外れて生きるためのガイドブック。


2,500年前にブッダが作って、今も続いている南方上座部仏教での出家者の生き方を参考に、
一般の社会的価値観とは異なる視点で生きる方法が書かれています。

著者が僧侶と同様に出家的に生きている人々として真っ先に挙げているのは、科学者です。
電気が発見された当時、それを研究していた科学者は何に役立つのか想像もできなかったそうです。
研究費を出してくれる政府の代表に、
「なんの役に立つか分かりませんが、将来の政治家の皆さんが税金を投入する事になるのは確実です。」
と説明したようです。

そういった意味で、科学者は今現在役に立たない自己の興味だけで研究を続けていて、
尚且つ、大学に所属していれば税金、企業の研究開発部門なら最終製品の儲け分から分けて頂いた、研究費を使って自分の興味だけに集中して生きる道を選んでいるので、
仏教の僧侶がお布施をもらって細々と生きていくのと同様であると述べています。

仏教の開祖ゴータマ・ブッダは一生涯仕事をせず、住む所も定めないまま、人生の苦しみを取り除く方法を研究し、弟子たちに伝えて一生を終えます。

仕事をしていないのだから、役に立っていない訳ではなく、2,500年経った今でも、人々の救いとなる手がかりとなっているので、出家的人生で生み出される何かは子孫繁栄のきっかけとなるので、それを補助する社会的仕組みは大切であるとのことです。

出家的生活をするにあたっては、
支援者に対して常に感謝と尊敬をする。
修練を怠らない。
情報を常に開示しておく。
常に謙虚であること。(自分は人と違うことを自慢しない)

など最低限のルールを守らなければならない事を教えてくれています。

オリンピック選手なども出家的人生を歩んでいるのかもしれません。

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日本語教のすすめ

ちょっと昔話が多い本でした。

世界には6千を超える言語がありますが、1億人以上が使っている言語は10ほどしかないそうです。
日本語はその中に入っているすばらしい言語だというのが筆者の説です。

日本語は音声を示すひらがな、カタカナと意味を示す漢字を独自に発展させ、
非常に複雑な言語体系を持っていますが、それだけに高級なコミュニケーションができる言語だそうです。

その代わり音が非常に少なく、漢字を輸入した際に日本語で読みかえるとみんな同じ読みになってしまい、同音異句が大量に作られてしまいました。
このため、言語を理解するには高度な分析能力が必要とされ、それが日本人の教育レベルが高い要因の一つだとも書いています。

蝶と蛾など英語ではバタフライでまとめられている言葉を分割するなど高度なセンスを感じさせる言語だそうです。


ただ、筆者の上げる実例が戦前戦後の古い経験のものが多く、現在ではちょっと様子が違うと思う点も多々見られます。

ちょっと、昔話についていけなくて途中で読むのを諦めました。

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離れて暮らす親のもしもに備える本 クロスメディア・パブリッシング

窪田 剛 著

最初は地域包括支援センターに相談してみるのが良いようです。
私は実家から独立して20年以上経ちます。
最近、実家に電話すると同じ事を繰り返し言うようになったので、痴呆の始まりかと思って本書を取りました。

大前提は自分の生活も親の生活も両立させること。まず、自分の生活を安定させた上でないと、とても介護はできないとはじまります。
そして、帰省時のチェック項目をチェックしてまずいなと思ったらまず相談するのが、親の住んでいる市町村の地域包括支援センターです。
今回初めて地域包括支援センターを知りました。介護保険の申請手続き、要支援世帯へのサポート、悪徳商法に引っかかっていないか、チェックしてくれる組織です。
要介護になると、介護施設の出番ですが、その前段階要支援やそれに満たない、まだ自立して生活できる世帯へのサポートも包括して行ってくれるようです。
とりあえず、今はここに相談して連絡を取っています。

そのあとは介護施設の種類と受けられるサービスを紹介し、最後は葬儀やお墓の事まで説明してくれます。
何かしなきゃと思っているけど、何からすればいいのか分からない方にお勧めです。

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人生の科学「無意識」あなたの一生をきめる 早川書房

デイビィッド・ブルックス 著  夏目 大 訳

無意識が人生に与える影響である夫婦の人生をシミュレーションしてみる。

人間行動学+小説少々といった感じの本です。

アメリカで経済的余裕のある夫婦の間に生まれた夫と、混血でマイノリティーに属する妻の成功人生を無意識の文献や解説を加えながら一生を見ていくちょっと毛色の変わった内容です。

夫は人の感情を読み取る能力が高く、ギリシャ英雄伝を高校の先生から紹介されて、知識や意識を繰り返しや様々な視点から見るようになり、自分の脳内の無意識回路に焼き付ける方法を身につけ学習方法、自分の意見を持つ土台を作ります。

妻はマイノリティーの閉鎖的な社会で、親戚中から寄宿舎のある学校への進学を反対されます。白人社会への有色人種からの視点、マイノリティーの世界から白人社会への進出することへの無意識での反感に負けてしまいそうになりますが、唯一味方をしてくれた母の一言でエリートコースへ踏み出します。


寄宿舎生活での細かな決まりごとを守っていくうちに無意識にできるようになり、後に社会へ進出したときへの土台となります。



その後、お互いの欠点を補うパートナーと出会い、会社設立。倒産。転職しCEOまで出世。ホワイトハウスまで上り詰め、引退後の生きがいの発見、死の直前の感覚まで細かな出典を元に解説されています。



分厚い本ですが、自分の判断がどのような無意識の元に行われているか興味があると面白いです。

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科学するブッダ 角川ソフィア文庫

佐々木 閑 著

世界三大宗教の中で、科学の合理性と渡り合えるのは上座部仏教。
著者は高校、大学と理系に進みながら、大学で文学部仏教学科に編入した異色の仏教学者です。

本書は物理学、進化論、数学の解説で3/4を占めています。

内容は最新のものを解説していて、仏教に近づけるためにつまみ食いした科学ではないです。本格的な内容が分かりやすく解説されています。

物理学ではアインシュタイン博士も「神はサイコロを振らない」と反対の立場を取った量子力学について解説されます。すべての物質は原子核と電子からなっていて、その存在は確率でしか表現できないということが述べられます。
当然、絶対神を思考の根本としているキリスト教など西洋の宗教とは相容れません。たとえ最先端の科学者であっても、生まれつき育ってきた環境を否定することに躊躇うことがあり、どうしても頭でわかっていても心が理解できないことがあります。

進化論ではキリスト教との真っ向対決になります。最先鋒のダーウィンは神は不可知であるとして、宗教家との対決を終生行わなかったため、教会組織から排斥されることなく、生き残った進化論です。しかし、研究が進むにつれて次々教義との乖離が激しくなり、現在では聖書を否定する最先鋒として君臨しています。


数学では、無理数や数えられる無限、数えられない無限について語られています。
本来数学は1個、2個と数えられるものだったのに、発見が進むにつれ、どんどん人間の常識からは想像できない世界が広がってくる中で人々が途方にくれる様子が述べられます。


このような、様々な科学の合理的な論理が人々が創り上げてきた宗教を次々と破壊していく現在において、仏教その中でも釈尊が説いた最初期の仏教のみが科学と真っ向対決しても論理的に成り立つことが述べられます。


最初期の仏教は出家者のためであり、ただ平安な気持ちになるHowToのみが述べられています。
このため、絶対神がなくても成り立つ稀有な宗教です。


しかし、一般の人、いわゆる在家では悟りは得られないという冷徹な面もあり、その欠点を補うため、日本に入った大乗仏教が創作されていきます。


日本はお経に書かれた呪文を唱えれば、極楽浄土に行けると説く宗派が多いですが、
最初期の仏教は輪廻転生の性から解き放たれて消えてなくなることに目的が置かれており、
人々が必要とする宗教とは異なる、仏教の特徴が述べられています。



本書は科学と仏教の類似点だけ挙げて、勧誘する新興宗教などへの警鐘もならしており、理系の考え方をする人は、グローバルで様々な宗教の方とわたりあうためには一読しておくと良いと思います。

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パパのトリセツ

嫁さんが読んでいた一冊



「パパ=全自動育児ロボット」に改造するための方法が書かれています。


男性からすると、妊娠中に子供と触れ合うことは難しいので、そのころから、上手にパパスイッチを入れておかないと、起動が遅くなります。


また、一度に沢山覚えさせることが難しいので、アプリのようにインストールが簡単ではありません。基本的には男性側からこのように、奥様から指示をされると、変なプライドを持ち出さなくても、家事や子育てに取り掛かれる方法がかかれています。もちろん、個人差がありますので、そこは機種判定リストを使って、ダンナさんの機種を見極めてから操作すれば良いそうです。


子育てだけでなく、パパの不調の見分け方、対処の仕方。夫婦喧嘩のやり方など、簡単に記載されており読みやすいです。


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アラフォーからのロードバイク

ビンゴで当てた折りたたみ自転車でポタリング大会に参加して手に取った一冊



折りたたみ自転車で参加した地元のポタリング大会で、ピカピカのロードバイクで参加している人が多かったので、ロードバイクとはどんなものか興味があり、呼んでみることにしました。

本書は、自転車店の店員が書いていることもあり、自転車のブランドや組み合わせ方などが詳しく解説されており、かなり期待していましたが、体力健康面での解説は少なかったです。


予想はしていましたけれど、やはりロードバイクのパーツは高額で、アラフォーなど、収入が安定している方が購入することを前提に、パーツの交換などに関して、お金を使った楽しみ方が書かれていました。


健康などの記載が少なかったので、やはりちょっと期待はずれでした・・・。

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怒らないこと

いやな気分になった時に手に取った一冊。


最近「走りながら、考えること」について疑問符が投げかけられていますが、ちょっと落ち着いてかんがえるには良いきっかけになるのではないかなと思いました。


本書は駒澤大学の先生でもあり、日本文化もよく知っている仏教の本場スリランカのお坊さんから日本人向けに書かれたやさしい入門書です。


世間では多少の感情のぶつかり合いはあまり気にしないで仕事をしているかと思いますが、ブッダの説いた初期の仏教では感情の揺らぎ、特に怒りに関しては徹底的に棄て去ることを説いています。


確かに、怒りは判断力を惑わせるし、正常な状態になるためには時間もかかるし、本当に必要な感情なのか分かりません。


初期仏教では「怒り」=「毒」と位置づけ、自分自身と他人に伝播するウイルスの様に嫌って、排除を求めています。


本書はテレビのニュースでさえ、外交摩擦や残虐な事件の報道で怒りが生じることを「毒」と位置づけ、見ないほうが良いとまで言い切っています。


怒りは動物本能の名残で、社会生活を送るためには全く必要のないものであり、そのことを意識すれば、心穏やかに過ごせると説いています。


一切の感情を排して、安定した心で日々を過ごせたら幸せなんじゃないかと思いました。

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自転車”道交法”BOOK 自転車で安全に走るためのガイドブック

息子が自転車通学を始めたので、道交法を復習してみようと思い手に取った一冊




「自転車は車道の左側を走る」自動車教習所で習ったことだけれども、誰も守っていない。


ママチャリは歩道を走るのが当たり前と思っているし、ロードバイクが歩道を右側通行しながら走行しているのも良く見かけるし、おまわりさんの自転車が歩道を右側通行しているのも、以前は見かけたし、それが当たり前だと思っていた。


車道の左側を走りなさいというのに、自転車横断帯は横断歩道の横に、歩道からつながっているし、自転車路がペイントだけで、歩道上に指定されていることも少なくない。


この本を読むと、自転車に乗る人、車を運転する人、おまわりさん、道路を設計する人、道路を作る人、すべてが自転車の道交法をしらないという現実が分かります。果たして、今現在、自転車の道交法を守ることが安全なのか、ちょっと考えさせられました。

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重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る

日々の仔細な悩み事から開放してくれた一冊

当たり前に存在する重力はそもそも何なのか、研究の最先端で活躍する物理学者である大栗先生が、最新の相対性理論と量子力学を使って、一般向けに噛み砕いて解説してくれる本です。


GPSは相対性理論を計算しないと位置が正確に出せないなど、われわれにとっては身近な話から、ブラックホールなどの大宇宙から超ミクロの素粒子の世界まで分かりやすく解説されています。


実は現時点では重力理論は未完成とのこと。重力の「なぜ」を7つテーマアップして、掘り下げていきます。


普段意識していない重力がまだ、物理学での未開拓分野で、世界の天才たちがどのように重力そのものに挑んでいるのかが分かります。


巨大宇宙から超ミクロの世界まで旅すると、自分の悩み事がたいしたことないと感じます。

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